category: ノンジャンル  1/5

大江戸変態事件帳 二幕 呉服商 新妻お峰(そのおしまい)

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 五日ほどした夕暮れどきよ。貝屋もマッタケ屋もいねえ静かな夕暮れ。お実ちゃんの膝枕でうとうとしてたさ。「イチジクーっ! お尻は嫌ぁぁん、イチジクーっ!」 けー。いろんな商売があるもんだと思ったぜ。 そんときだった。 カラコロカラコロカラコロカラコロカラコロカラコロカラコロ。 しつこいってば。だらだら書くな、岡崎潤。 女下駄がどんどん近づいてきやがった。そこらじゅうに穴の開いた障子戸がバキッといまに...

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大江戸変態事件帳 二幕 呉服商 新妻お峰(その二話)

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「詳しいこたぁ下で訊くぜ」 押入れの下のドンデン返しをくるりと開けて、お峰の背中をトーンと押したさ。急勾配の階段を恐る恐る降りて行き、蝋燭の揺らぐ赤ぁい密室に二人きり。「ぐっふっふ…さあ脱げぃ人妻め、ぐっふっふ!」 パッコーン!「ぁ痛て」 またしても南蛮渡りの、すりっぱイッパツ。「お化け屋敷じゃねえんだ、怖がらせて遊んでんじゃねえ。どうしようもない変態侍だねー」 小娘にズタボロに言われちまって、お...

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大江戸変態事件帳 二幕 呉服商 新妻お峰(その一話)

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 ぽかぽかと日和のいい春だった。 目指すは、深川あたりの路地裏長屋よ。棲家に帰ぇるべく、ぷらぷら歩いていたわけだ。「赤貝ぃーっ! 舐めて美味んめぇ赤貝ぃーっ!」 ぉえ? 天秤棒担いだ貝屋だったが、その言い回しにキュンとしたぜ。 と、その直後のことよ。「あーーれーー、どなたかお助けをーっ」 それがまた鈴が転がるようなカワユイ声で、小娘かと思いきや、どう見てもどっかのお店(たな)のお内儀ふうないい女が...

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一幕 両替商 若妻お郁(そのおしまい)

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 そして十日後。 まだ十七で男を知らないお実ちゃんが、天下の江戸変態の地位向上のためと称し、よろず性的按摩の女揉み師の先駆けになりてえと、ややこしいことを言い出したその日、お郁さんが訪ねて来やがった。「先だってのお礼かたがた、性的按摩の初回療養におうかがいたしましたので、アハンして。ンっふ」 しなしなと色っぽい眸だったねー。 そんでまあ地下よ。ぱっしょんれっどの腰巻き脱いで、白く熟れた女の体を南蛮...

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一幕 両替商 若妻お郁(その三話)

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 ワルの親玉、勘定奉行、茶羅銭貯男(ちゃらせんためお)とその手下どもは懲らしめた。しかしなすべきことはまだあった。 可哀想なお郁のバカ亭主を絞め上げてやらねばならぬ。千両につき百両のニセ金を混ぜたってぇことは、その分の本物小判が消えたってぇことになる。行く先はもちろん茶羅銭だろうが全部が全部じゃあるめいよ。お郁の亭主がちょろまかした分がきっとあらぁな。悪事で稼いだものは吐き出させて灸をすえる。でな...

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