archive: 2015年01月  1/3

一幕 両替商 若妻お郁(その三話)

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 ワルの親玉、勘定奉行、茶羅銭貯男(ちゃらせんためお)とその手下どもは懲らしめた。しかしなすべきことはまだあった。 可哀想なお郁のバカ亭主を絞め上げてやらねばならぬ。千両につき百両のニセ金を混ぜたってぇことは、その分の本物小判が消えたってぇことになる。行く先はもちろん茶羅銭だろうが全部が全部じゃあるめいよ。お郁の亭主がちょろまかした分がきっとあらぁな。悪事で稼いだものは吐き出させて灸をすえる。でな...

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一幕 両替商 若妻お郁(その二話)

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 さて地下だ。お郁の背中を俺が押すとお郁は観念したらしい。番頭におまえはいいから先にお帰りと言うんだよ。この期に及んで潔いと思ったね。事情はわかった。しかしまだ言ってねえことがあるはずだ。ご都合主義の依頼は受けねえ俺だから。 押入れの下の板壁をドンと押したらドンデン返しよ。地下への口が開くというわけ。階段を降りてしまえば蝋燭照明ゆらゆら揺らぐ。可哀想にお郁のヤツは胸に手をやり、あたりを見回し、カタ...

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一幕 両替商 若妻お郁(その一話)

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 カラコロカラコロカラコロカラコロカラコロカラコロカラコロ…。 もういい。だらだら書くな、へぼ作家。 女の下駄音が迫ってきたんだ。 夕刻前のことだった。大川の橋のたもとに人集りができていた。身投げらしい。ずぶ濡れの若い女がヨヨと崩れていたのだが、助けられて生きている。カラコロカラコロと女下駄がやってきて俺を追い抜き、人集りに突っ込みながら言ったのよ。 しかしま、生きてりゃいいやと素通りしようとした...

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廻船問屋 若妻千代(序章の下)

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 品川あたりの船着場。 月闇に小舟が来る。岸に着くと、風体のよくねえ野郎どもが群がったのだが、そん中に結構いい女がいやがるぜ。「渡海屋さん、抜け荷はもう勘弁してつかあさい」「うるさいんだよ、誰のおかげで商売してると思ってるんだい」 弱っちい男が一人。可哀想なお千代の亭主だと思われた。 安物時代劇のワルの定番、渡海屋さん。女は渡海屋のカミさんらしい。お千代の亭主は下請けで、脅されて抜け荷に手を染めた...

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最初はCFNMだったんです(終話)

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 ペロちゃんが家を出たという話が舞い込んだのは、それから二月ほどした頃でした。スピーカーは友梨。あのときのCFNMパーティにいたアラフォー美人に三月の期限付きで貸し出されたというのです。だけどいくら義理でも息子なのよ、と思っているとマダムから電話が入る。「同棲なんですか?」「みんなには貸し出したって言ってるけどじつはそうのなの。彼女が旦那と別れたのよ。ペロちゃんにぞっこんだからしばらく手元に置きたいっ...

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廻船問屋 若妻千代(序章の上)

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 向かったのは出会い茶屋よ。お実ちゃんも、もちろん一緒で楽しいなっと。 出会い茶屋っていうのはよ、いまふうならラブホかもだぜ。 チリンチリン!「ちょいと待てぃ変態侍。またしても二人仲良く、どこぞの女を逝かせに行くかい? 猥褻物生命体として捕縛するぞー」「がっはっは、違いねえやな。されど久しい同心ポリスよ、それはいったいなんなんでい? 妙に骨っぽい馬だよな?」「南蛮渡りの、ままちゃりよ。おめえごとき...

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最初はCFNMだったんです(十話)

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 マダムを呼んで、まもなく旦那になる彼にCFNM?違うわよ、そんなことはあり得ない。 翌日は日曜です。午前中から彼がいて、午後からマダムが遊びに来る。偶然を装うために彼には何も言わずにいたんです。 彼に会わせてはたしてマダムがどう言うか。結婚て女にとっては難しい一面がありますからね。恋人時代はニャンニャンしていて、結婚、それから徐々に化け猫になっていく。男の操縦法を誤るといつかきっと泣く日がくる。 な...

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最初はCFNMだったんです(九話)

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 だからと言ってS女モードに突入かといえば、私の場合はまったくそうではありません。 結婚がすぐそこに迫っていた未来の旦那に対してはもちろんですが、ペロちゃんに対してもむしろやさしくなれていく。虐めてみたり舐めさせたりはするのですが、その都度解放されていく母性の量が増えていく。 男の弱さは女にとっては蜜の味よ。私がいて補って、はじめてこの人は男らしくいられる。自らの存在価値を確かめていたいのと、それ...

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大江戸変態事件帳(序章)

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 江戸は深川、路地裏長屋。 「おはよーさん」「あらまー、伊香瀬の旦那じゃござんせんか。今日も今日とてすかんぴん? あっはっは!」「うっさいわ、どうにか生きてら」 てなことを言いながら尻でも揉んでやったりすりゃぁ、女はみんな大はしゃぎ。 オイラの名前ぇは、伊香瀬安範(いかせ・やすのり)。 長屋住まいの素浪人だが、自慢じゃねえけどお人よし。  そんなオイラのお隣りさんに気のいい町娘がやってきた。 エッ...

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最初はCFNMだったんです(八話)

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「もっと気持ちを入れて舐めなさい! このド変態! おまえなんか愛してくれる女なんていないわよ!」 デルタの毛の中に顔を突っ込みピチャピチャ音を立てて舐めてくれるペロちゃん。言葉で嬲り嬲りするうちに閉じた瞼から涙がじわっと滲んできます。見てるとゾクゾクしちゃいます。「クリトリスをもっと吸って! あのね、もうすぐ私は結婚するの! 旦那との甘いエッチで感じる妻になりたいの! わかった! おまえなんかにさ...

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