快感小説

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

過去からの愛撫 一話

「はい瀬川です…ああ、これは博士…いえいえ、こちらこそお世話に
なります。何かわかりましたか? うむ…え…何ですって、人皮? 
人の皮だと言うんですね? ええ…それも大航海時代に書かれたもの?
まさかそんな…ええ…えっ、なのに瓶が違う? 明治初期のボトル?
そうですか…とにかくこれからそちらにお伺いいたします」

 愕然として電話を切った。私は瀬川文宏。東京の大学で考古学を研
究したが、持ち込まれたそれは私がテーマとするメソポタミア文明の
時代よりはるかに新しく、知り合いの若い博士に鑑定をお願いしたも
のだった。
 驚くべき報告だったが、しかし妙だ。大航海時代に書かれた手紙が、
なぜ明治の頃のボトルに入れられ大海を彷徨っていたのか。ともかく
私は彼のところへ向かうことにした。彼は筑波にある大学で、これか
らの科学捜査の元となる鑑識および画像解析技術を研究している人物
だった。弱冠三十七歳と若いのだが、その道にかけては名の知れた男。
 その彼が言うのだから間違いないのだろうが、それにしても人の皮
に書かれた手紙とは…。

「ねえ、お父さん、ちょっとコレ」
「うむ? ずいぶん古い瓶のようだが…」
「そうなのよ、巻いた皮みたいなものが入ってるでしょ」
「うむ。開けてみたのか?」
「ううん、気味悪いもん。もしかしたら大発見かもって思って持って
きちゃった」

 それを持ち込んだのは娘だった。私には娘が二人いるが、その姉が
大学の仲間たちと伊豆へ出かけ、海で遊んでいて見つけたものだった。
 医局にある薬瓶のような薄い緑色の広口瓶なのだが、ガラスには気
泡がぷつぷつ入り混じり、いまどきの技術ではない。コルクで栓がさ
れていたが、それも長い間の漂流でコルクの角が崩れてしまって指を
かけて開けることができなかった。瓶の中には、明らかに巻紙のよう
に巻いた動物の皮のようなものが入っていたが、それがまた…鑑定に
よれば人皮であるそうで、五百年ほども前の大航海時代に書かれたも
のだと言うのである。

 そして夕刻、慢性的な渋滞をくぐり抜けて彼の研究室に飛び込んだ
私は、さっそく大きなモニター画面を覗き込んだ。丸められた皮は、
どういった技術なのか、平らにされてひろげられていたのだが、歳月
が白いはずの人皮を斑な焦げ茶色に変色させて、その肌には汚れこそ
あれ文字らしきものは読み取れない。手の平二つ分ほどのいびつな形
の薄い皮。背中か腹か、ちょうどそれぐらいの大きさなのだ。
 検体がそんなものなのに、コンピュータに取り込まれて処理された
画像には、うっすらと英文字が浮かんでいる。それだけでも凄い技術
だと感心する。

「まず、これは白人の人皮に血で書いた手紙です。DNAを調べれば人皮
の性別ぐらいは判定できると思いますが、事件性もなさそうですから
僕の方ではそこまではしていません」
「ええ、それで結構です。それにしても血で書いた手紙とは…」
「まったくですね。それでほら、ここに、1542.may17とありますね」
「1542年…十六世紀?」
「そうです。それで文面は英語の走り書きで内容は可哀想なものです
よ。横にタイプしておきました」

 ママ 私はもう狂ってしまう 死にたいわ
 男たちに犯されて 犯されて
 このままでは性の化け物にされてしまう
 七色の光が舞うほど達してしまうの
 さようならママ 愛しています 淫らなCelia

 文面は、人皮の横にタイプした活字にされてモニター画面に映って
いた。
「淫らなセリア…」
「ええ、セリアという娘さんが書いたものでしょうが、この時代のこ
とですから、おそらくは海賊か敵兵かに捕らえられ…」
「でしょうね。それで? 皮や血と彼女との関係は?」
「そこまではわかりません。彼女自身のものなのか、あるいは…まあ、
こうして手紙を書いているわけですから、少なくとも皮は彼女のもの
とは考えにくい」
「うむ、娘らは他にもいて、責め殺された者たちのということですか
ね?」
「充分考えられますね。しかし、これがボトルメールであったかどう
かは不明です。瓶が違いますし、人づてに持ち出されたものかも知れ
ない。そしてその瓶ですが、ガラスの質や加工技術の点から言って明
治初期のものである可能性が高いのですが、これもまた、これほどあ
りふれていて、かつ古いとなると割り出しようがないんです。ただ…」
「何か?」
「コルク栓なんですが、ワインボトルのようにボトルの中にめり込ん
でガラスに守られるようになっているならともかくも、これほどの広
口瓶の栓ですので、ボトルともども明治のものであったとしても、そ
の頃から海を漂っていたとは考えにくい。栓が壊れて沈んでしまう。
漂っていられるのは、せいぜい数年かと思われます」
「数年ですか…五百年前のものが、どういう経路か人手に渡って、明
治の頃のボトルに入れられ、つい数年前まで何者かに所蔵されていて、
しかし海に捨てられた…?」
「そういうことです。発見場所が伊豆だとしても数年もあれば世界中
の海から流れ着くでしょう。いずれにしろタイムカプセルですよ、大
昔からのメッセージですからね。それで博士、これらをどうなさいま
す? こちらで勝手に処分というわけにもいきませんので」
「大学の資料室に展示するもいいでしょうが、その前に教会か…」
「そうですね、そうされた方がよろしいかと思いますよ。供養してあ
げないと可哀想ですからね」

 それで私は、ふたたび巻かれて瓶に戻された哀れな娘の言葉を持ち
帰ることとなったのです。コルク栓は壊されて、ビニルをかぶせて紐
で縛ってありました。
 帰りのクルマを操りながら、私は、セリアという娘らの凄惨な陵辱
シーンを思い浮かべていたのです。この頃のヨーロッパは、海賊は横
行し、それでなくても日本の戦国時代のように戦いに明け暮れていて、
こういう悲劇は多かったことでしょう。
 しかし私はショックだった。おそらくは同じ年頃の娘を持つからか、
そのセリアは、酷くも犯されながら虹が浮かぶほど達すると言い、性
の化け物にされてしまうとまで言っている。女の性(さが)を感じて
しまう。セリアに私の二人の娘の姿が重なって、いたたまれなくなっ
てしまうのです。

「美月、ちょっと」
「うん」
 八王子の山裾に構えた小さな家に戻った私は、上の娘を呼びました。
上は美月、下は美香と名をつけた。
 持ち帰ったボトルと、あのときのモニター画面をそっくり印刷した
ものの両方を、私は隠さず娘に見せた。
「へぇぇ、1542年…アメリカができるさらに二百年以上も前のもの?」
「そうらしいよ。それも人の皮を剥いで血で書かれた手紙でね」
「ひどい…」
「うむ。しかしおまえが見つけてあげたから、この子も少しはうかば
れる。明日にでも教会へ持って行こうと思ってるんだ」
「うん。でも、わかるなぁ…」
「わかる?」
「だって…女ってそうなのよ、拒めば殺される極限の中にいても、こ
れは運命…愛だと信じていたいもの。せめてもの気持ちが入るから感
じるのよ。じゃないと生まれてきた意味がないでしょう」

 どきりというのか、ハッとしたというのか、子供だとばかり思って
いた娘が、いきなり女の情感をみせたのです。娘はもうすぐ二十歳に
なる。もちろん男女のことも知っていると思っていたし。
「いいわ、お父さんはいい。いろいろありがと。教会へは私が行く。
見つけたのは私だから天国へ送ってあげたいの。可哀想だもん」
「うむ、そうしてやりなさい」
 ちょっと目を潤ませている娘のやさしさに安心し、ボトルを娘に委
ねてしまった。

 それが異変のはじまりだったのです…。

ピックアップ!


ウェブマスターはこちら リアル素人CLUB-XXX リアル素人CLUB-XXX

ここはハード性小説

SM~FEMDOM、レズと
官能小説らしい物語を集めてく。
新刊案内

レズ官能小説の二編集
自虐オナニー~レズ
●指だけじゃ飽きたらなくて
レズSM(露出)
●同名小説


好評シリーズ、発売開始!
官能ホラー
闇刈いわく堂シリーズ特別編
『白湯鬼さん』


~飾られる女たち~
インテリアドール紫織編
若く美しい性人形の日々へ


~飾られる女たち~
インテリアドール芙美子編
しっとり落ち着いた大人のSM

登録サイト





スペシャルリンク















ブロとも一覧

SM~猟奇の性書~官能

~ 艶 月 ~   
テキストリンク
アクセスランキング
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。