快感小説

爽やか不倫 風をきって(終話)

  雲間に美しい欠け月が浮いていました。
  満月は、いまはもう好きじゃない。
  月は弱く生まれ三日月へ半月へと光を増して、
  満ちる月となって輝くものよ。
  けれども女の姿を見るように、
  いつかまた欠けていき、弱くなり、
  やがて、ふっと消えてなくなる。
  私の光は二人の娘が受け継いで、
  満ちる月へと育っていくわ。私はもう
  満月には戻れないと思うから、
  満月は、いまはもう好きじゃない。

「いかん、寝ちゃったな」
「うふふ、いいじゃない」
「何を書いてる?」
「ちょっとね」
「見せてごらん」

 東京から片道百キロあまり。泊りがけのツーリング。走る人はもっ
と遠くへ行けるけど、私たちにはこのぐらいがのんびりしていてちょ
うどよかった。
 着いてすぐ温泉へ。ご飯を食べてお部屋に戻ったと思ったら、クニ
さんね、横になっていびきをかいた。私一人で縁側で春の月を見てい
たの。

 澄み切った海の夜に浮いている、それは綺麗な欠け月でした。

 クニさんが寝ていたのは少しの間、一時間も過ぎてない。クニさん
は私の手からメモ用紙を奪っていった。宿のお部屋の電話のそばに
置いてあったメモ用紙。月を見てたら書きたくなった。

「ほう・・いいね」
「そう?」
「うむ、いい。 女って、こうしたものかも知れないな」
「男だってそうじゃないの?」
「いや少し違うね。この『私の光は二人の娘が受け継いで』ってとこ
ろだけど、これは母親の心境だよ。男にはわからない」
「ふふふ・・そうかも」
「なるほどなるほど、アッコは欠けた月なのか」
「若くないもん。体ももう・・ね」
「うむ」
「えー?」
「あ、いやいや。その・・うははは・・ごめん」
「何よそれ、失礼しちゃう・・うふふ」

「でもねクニさん」
「うん?」
「月はやがて沈むけど、そのときに、私は静かな海の向こう側に消え
ていきたい。荒れた海に最後の光を乱されるのは嫌なのよ」
「うむ・・うぅむ、ふぁーぁ」
「ちょっと、いいところなのにアクビしないで。コケるでしょう。ム
ードのない人なんだから」
「すまんすまん。でもなアッコ」
「なあに?」
「満ちた月だと思うがね」
「私が?」
「俺にとっては、いい月さ」
「ほんと?」
「グッドムーンだ・・ぐっとくる。うははは!」

「ぁ痛てて! つねるなってば」

「おい・・何で泣く?」
「嬉しいの。ずっと独りだったから。家にいても人はいるけど私は独
り」
「うむ」
「抱いて」

「あー、ほら見て」
「おろ?」
「泣かせるから月が歪んじゃったじゃない」
「なるほど。ふっ」
「笑うなっ」

「旦那がね」
「うん?」
「単身赴任が決まってね」
「うん?」
「やさしくなったの」
「うむ」
「で、いよいよその日が近づいてくるとね」
「うん?」
「甘えるのよ、昔みたいに」
「うむ」
「どう思う?」
「愛してるんだよ。近すぎて見えなかったものが見えたんじゃないの
かな。心の中ですまないと思ってるよ、きっと」
「私もそう思うんだ。だから私・・私ねクニさん」
「うん?」
「抱かれたの」
「うんうん」
「すごく感じた」
「うんうん」
「悪い女よね、私って」
「うむ」

「え?」
「あ、いやいや。その・・うははは・・はぁぁぁ」
「何よ、そのため息は」
「ぁ痛てて! つねるなって」

「でも・・」
「うむ?」
「夫の海は、きっといつか、また荒れる」
「うむ」
「静かね」
「静かだ」

「アッコ」
「なあに?」
「俺たち二人に使っちゃいけない言葉があるだろ」
「そうね、それを言うと重くなるし辛くなる」
「うむ」

「でもな」
「はい?」
「そう思ってることだけは伝えておくよ」
「うん、私も・・愛してる」
「何で泣く?」
「涙が出るの」
「虫でも入ったか・・」

「おー痛てて! つねるなって!」

「俺はダメな男でね」
「そうかしら」
「なんと言うのか、ともかくダメで・・どんくさい」
「ダメでもいいの」
「おろ?」
「ダメじゃないし」
「どっちやねん・・うははは」
「なんと言うのか、とぼけてて」
「それは言える」

「うふふ!」
「うははは!」

「ね」
「ん?」
「馬鹿みたいに笑うでしょ」
「なんだそら・・」

「私が私のままでいられるの」
「うむ」
「お尻の穴までぺろぺろ舐めるし」
「おろ?」
「そこまでしてくれる人って、いなかった」
「うむ」
「ド変態」
「なんだそら・・」

「ぁん・・ぁぁん・・嫌ぁぁ、お尻は嫌よ・・」

「あぃ痛ててッ! つねるなって!」

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