快感小説

陵辱官能 鬼祭(五話)

 美由起と陽子が島に着いた夕刻、二人は牡島に上げられて男たちの
中にいた。今夜も二十二人が揃っている。それは美由起にとっても陽
子にとっても二十二人の夫たちとの再会だった。牡島に住む女たちは
明日の鬼祭のために牝島に行ってしまい、牡島には男たちと年寄りだ
けが残っていた。もちろん都会から来た二人の女のことを知る年寄り
たちは、島にいくつかある別の家々に引きこもって出てきていない。

 最初のときほど大袈裟ではなかったが歓迎の宴があって、楽しく喋
って食べて飲み、それから皆で風呂のある湯小屋へと繰り出した。雨
水と島の外からタンクで運ぶ真水ではなく海水を薪で湧かす、いわば
塩泉。十人ほどなら楽に入れる湯小屋がひどく窮屈になっていた。南
海の孤島では真水は貴重なものだった。
 脱衣場に立って脱ぎかけた陽子が手を止めた。
「ねえ、女神様お二人のお風呂なのよ、脱がせなさい」
「はいよ!」
「うわ! あははは!」
「きゃぁぁーっ!」
 よってたかって・・けれどもやさしく脱がされていく二人。男たち
の逞しい肉体が激しく反応をはじめていた。
「ふふふ、もうビンビンにしちゃって・・若いなぁ・・可愛いわ」

 そんな陽子の声に、美由起の目がそちらに流れた。
 群がる素っ裸の男たちに、誰が誰やら触られて抱かれていた美由起
だったが、そうしながらも、東京であれほど男を遠ざけている陽子の
妖しい女の面持ちに、美由起は驚かされていた。
 すでにもう牡となった勃ち男に囲まれて、陽子は両手にそっと男の
熱を握ってやって、そうしながら乳首を吸われ、別の男の胸に背中を
あずけてとろりとした目。後ろからの勃起を尻の谷に挟むようにして
悪戯し、穏やかに微笑む陽子。
 それがこの子の正体なのだと美由起は思った。

 そしてそれは美由起も同じ。男たちに陵辱されて愛され抜かれ、陽
子のことなどいつの間にか頭から消えていた。
「あ、もう・・半分でも十一人よ、壊れちゃう・・」
 半数での男十一人、それに美由紀か陽子かの女一人を加えて十二
人。半分が湯に浸かり、その間、片や半分が窮屈な洗い場で絡み合う。
 そしてそのどちらもから女声の喘ぎが聞こえてくる・・その光景は淫ら
だが綺麗な性の場所だった。その夜は、さながら男女のごった煮で、
それでもまだ女二人はアクメに追い立てられて気を失うように眠って
いた。

 そして翌朝・・。
 美由起と陽子が男の船で婚藪に渡ったとき、牝島からの女たちはす
でに顔を揃えていて、その中に、美由起にとっても陽子にとっても見
慣れた都会ふうの男が一人、取り囲まれていたのだった。
 女たちは十九名。うち二人が美由起と陽子。一人が名を「リョウ」
と言って、囲まれた男の妻だった。
 残る十六人は海の女たち。男同様に逞しく、その中でリョウだけが
都会の白さを身につけていた。
 島の女たちは皆、漁で着る厚いゴム引きの胸当てまであるウェダー
を穿き込み、上はそれぞれゴム引きの上着だったり厚手のジャンパー
だったりした。それだけ着てもトゲにやられると女たちは言う。

「はじめるよ!」
「あいよ!」
 十六人の中の一人が言うと女たちの声が重なった。島の女にとって
の鬼祭は、男に藪の怖さなどは説明しない。女たちは、それぞれの手
にあの山刀や、魚を突くモリ、岩につく貝を削ぎ落とすシャベルのよ
うなスキ刃など、恐ろしくなるものを握り締めて立っていた。
「おい、脱ぎな! 素っ裸だよ!」
 都会の夏姿の細身の男は尻をモリの先で突っつかれ、すでにもう震
えてしまって懸命に妻のリョウに許しを乞うが、リョウはそっぽを向い
て相手にせず、誰より厳しい口調で言うのだった。
「さっさと脱げ、浮気野郎! 体中血だらけにして少しは苦しむがいい
わ! 絶対に許しませんからね!」
 と、罵声を浴びせる。

「脱げよこら!」と、ふたたびモリで突かれて、男は裸にされてしまうの
だった。島の男たちとは違う真っ白な男の全裸。女たちは珍しそうに
目を細め、ほくそ笑んで見守った。
 男は恐怖で目が泳ぎ、妻の足下に膝をついて手を合わせた。
「すまなかった許してくれ、二度としないから、ごめんよリョウ」
 リョウが怒鳴った。
「当たり前だ! 何をしても謝るって言うから連れてきたんだ! でな
きゃ、おまえなんか捨てちまっておしまいだよ! 口だけじゃないって
ところを男だったら見せてごらん!」

「立てよ、ほら!」
 モリと山刀の切っ先で背中と尻を強く突かれ、男は悲鳴を上げて立
ち上がった。
 男を立たせた女が言った。
「リョウ、時間はどうする?」
 そのとき一瞬沈黙したリョウに、美由起は、迷う妻の姿を感じてい
た。裸で藪に入れば、それだけで凄惨なリンチとなる。
「どうするリョウ?」
「ああ、わかってるよ、一時間だ」
「おう、わかった。さあ行け! 藪の中を逃げ回るんだ! これから
おまえを追い回すが、青い藪の中で見つけたらひどいからね! 赤い
藪を選んで歩き回れ! 泣きわめいて心からリョウに詫びるんだ!」

 赤い藪の中を一時間・・美由起にも陽子にも男たちのあの血だらけ
の姿が目に浮かんだ。逞しい海の男でさえが泣きそうな・・これは処
刑だと二人は思った。
 素っ裸の男の尻を蹴り上げて女の一人が美由起と陽子を振り向い
た。
「あんたたちリョウを見てて、頼んだよ」
「はい」
「うん、見ててやってね、頼んだよ」
 島の女たちはもちろんリョウの気持ちを察していた。夫を追い立て
る女たちの中に妻はとても入れない。

「さあ行け! 一時間だよ、わかったね!」

 赤い藪に向けて、女たちの手にあるモリや刀で体を突かれ、踏み
込んでいく夫に対し、リョウは一瞬わずかに身を乗り出すも、しかしそ
っぽを向いてしまって唇を噛んでいた。意固地になって引っ込みがつ
かなくなってしまっている。
「うわあーっ、痛いぃーっ! うわぁぁーっ!」
「戻るなコラぁ! 行けぇ!」
 鋭いモリ先が尻の肌を浅く抉って血がじわじわ滲み出してくる。
「痛いぃー痛いぃーっ! リョウ! 許してぇー!」
「行け! もっともっと苦しむんだ、この浮気野郎!」
 夫が藪の中に消えて行き、岩に座り込んでしまったリョウ。よそ者
の女二人を意識してか、遠くの海を強い目で見渡して・・けれどもそ
の横顔の唇がぶるぶると震えている。
 美由起と陽子がそれぞれリョウの肩に手を置いた。
「口惜しい・・なによ、許さないから・・」

「うわぁぁーっ! 助けてえーっ! 助けてえーっ!」
 悲鳴が小さくなっていく。リョウは岩に座ったまま両手で顔を覆って
いた。リンチ。拷問。一時間はあまりに長かった。

 一時間・・それより少し早く、女たちに尻を追われて藪を出てきた
男は、全身もう傷だらけ。白かった肌に真っ赤な血が幾筋も流れて
いた。リョウは藪から出た夫を一目見て、両手を握り、体を小刻みに
震わせている。
 妻の元に、顔を泣き濡らした血だらけ男は歩み寄り、立ち上がった
妻の足下に土下座をして、声を上げて泣きじゃくった。
「許してリョウ、ごめんよ、もうしないから許して」
「・・口ばっかり」
「違うよ、誓うから! 二度としない、ごめんなさい!」
「愛してたのに、よくも・・許さないから・・」

 もういい。陽子の手がリョウの背にそっと触れた。許してやりなよ、
そんな思いだったのだろう。けれどもリョウは・・。
「心から悪いと思うなら、もうしばらく泣いてきなさい!」
「リョ、リョウ・・まだやるのか」
 島の女たちも思いは同じだった。もうやめな・・そんな目でリョウ
を見る。
「いいから連れてって! 私の口惜しさを思い知るがいいわ! 骨身
に沁みて思い知るがいい!」

 そしてまた、裸の身を泣き悶えさせる男は女たちに追われて行って、
その少し後のことだった。
「ぎゃぁぁー、目がぁー、目がぁぁー! 目が見えないぃーっ!」

 断末魔の悲鳴だった。リョウがハッとして立ち上がり、藪のかなた
を見回したとき・・しばらくして藪の中から女たちが男を抱き支えて
囲むように現れた。女の一人が絶叫した。
「ああリョウ! 大変だよリョウ!」
「どうしたの・・」
「ご主人が、尻をモリで突かれて飛び上がって倒れたときに右目をト
ゲで・・」
「・・」
「片目をやられて、目が見えないって・・」


 リョウは、片目を覆う指の間から血を流し、歩み寄る夫にたまらな
い目を向けたが、そのときはもう男の心は壊れていた。まるで表情を
なくしている。
 妻が歩み寄って手をさしのべようとしても、その手を払い、感情の
失せた声で言う。
「もういい、終わった・・」
「あ、あなた・・何言ってるの」
「終わったんだよ!」

 そして悲劇が起きた。

 片目を潰して失望し、悲観して・・自失した男は、妻の手も、止めよ
うとする女たちの手も払いのけ、岩場をふらふら歩いて行って・・。
 リョウも女たちも呆然とする中で、片目のない視野で距離感がつか
めなかったのだろう、男は岩の上で足を滑らせ、岩影に転落した。
 自然のままの岩礁帯には平らなところもあれば鋸のように鋭利な岩
も段差もある。二メートルそこそこの高さだったが、尖った岩角に頭か
ら転落し、頭蓋を割ってしまった・・。

 ほぼ即死の状態だった。

 そのときになってリョウが・・。
「うわあーっ、やりすぎちゃったぁ、やりすぎちゃったぁー! いやよー
っ、いやぁぁーっ!」

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