快感小説

大江戸変態事件帳 二幕 呉服商 新妻お峰(その一話)

 ぽかぽかと日和のいい春だった。
 目指すは、深川あたりの路地裏長屋よ。棲家に帰ぇるべく、
ぷらぷら歩いていたわけだ。
「赤貝ぃーっ! 舐めて美味んめぇ赤貝ぃーっ!」
 ぉえ?
 天秤棒担いだ貝屋だったが、その言い回しにキュンとしたぜ。

 と、その直後のことよ。

「あーーれーー、どなたかお助けをーっ」
 それがまた鈴が転がるようなカワユイ声で、小娘かと思いきや、
どう見てもどっかのお店(たな)のお内儀ふうないい女が駆けて
来やがる。歳の頃なら二十二、三てところだろうが、人形みてえ
ないい女。ツヤツヤの島田髷が似合ってら。
「待てぃコラぁ! 逃がしゃしねぇぞー!」
 ゴロツキども三人に追われてやがる。綺麗なオベベの裾がまく
れはためき、真っ赤な腰巻き、白いアンヨが見えてるわけよ。走
ったところで相手は男。追いつかれて囲まれる。

 そんでまた日頃は俺たちみんなで調子こいて群れていやがる、
こんせんさす江戸人どもは見て見ぬふりよ。
「てめえ、奉行所にタレ込もうとはなんたる了見、許しちゃおけ
ねえ!」
 パァァーン!
「ぁきゃぁぁーっ!」
 マジびんた。ゴロツキどもが手を出しやがった。
 女はヨヨと、しなだれ崩れ。

「こらこら、ちょいと待たねえか!」
 男の一人をぶん殴って女との間に割り込んだのさ。
「しゃらくせー! なんだてめえは、このサンピン!」
「俺か? 名乗るほどでもねえけどな。柳生新陰流、免許停止三
ヶ月! 歳はあらふぉー、素浪人。性戯の味方だ、伊香瀬安範た
ぁ俺のこってい!」

「よっ! いいよいいよっ! 逝かせ屋アハン!」

 うわ、ヤバっ。
 俺を知ってる女がいやがった。野次馬どもを笑わせてどーする
よ! とは思ったが、ゴロツキどもに長ドス抜かれちゃしょうが
ねー。

 シュパシュパシュパ!
 目にも留まらぬ剣さばきでゴロツキどものちょんまげふっ飛ば
してやったのよ。
「ひえぇぇー、覚えてやがれサンピン!」
 なんたる安物の時代劇。台詞そのまま、どらまじゃねえか。

 倒れた女を抱き起こし、尻の汚れをスッスッと撫でてやったん
だ。柔らけえ尻してら。
「どさくさ紛れに尻撫でてんじゃないよー、逝かせ屋の旦那。あ
はははっ!」
「るせー! おめえちっとも来ねえじゃねえかー! あんなに乳
揉みしてやったのによー!」
「ヤ、ヤだよー、大きな声でーっ! 恥ずかしいだろー!」
 野次馬ケタケタ笑ってけつかる。そんでまた、そんときぴった
り、ドツボとはこのこった。
「赤貝ぃーっ! 舐めたら濡れる赤貝ぃーっ!」

「やかましーっ! あっち行けーっ! あっはっは!」 
 貝屋め、一周して戻ってきやがった。
「怪我はねえな?」
「はい、危ういところお助けくださり、ありがとうございました」
「なあに、いいってことよ。それよりお内儀、奉行所にタレ込む
たぁ、どういうこった? 話は聞くぜ、ちょいと来な」
 浅草から深川あたりの路地裏長屋はすぐそこよ。ぶたれたほっ
ぺをスリスリしてやりながら言葉巧みに連れ込んだ。

 ん?

 ボロな長屋の擦り切れ畳に座らせる。
 みにすか小袖のお実(さね)ちゃんも心配そうに顔を見てたぜ。
ぶたれたほっぺが真っ赤になってる。
 それにしてもお実ちゃん、座るとギリちょん、いまにもお股が
見えそうさ。
「わたくし上野の呉服商、色物屋の新妻でお峰と申します」
「お胸さんかい?」
「お峰だよ! ええいこのー、変態侍ぃ!」
 パッコーン! 南蛮渡りの、すりっぱで頭イッパツ。いい音し
やがる。お実ちゃんはおっかないがいい尻してる。
「じつは祝言からまだ三月なのでございますが、ウチの人が男色、
男芸者に狂っておりまして」
「ほーほー、そりゃまぁちょっとだろうが、それだけじゃいけね
えとは言えねえぜ。愛はそれぞれ」
「あ、はい、それはもちろんそうなのでございます。かく言うわ
たくしとて、女が好きでアハンですし」

 ぉえ?

 そんでまた、そんときだった。
「マッタケーっ! 太くて黒いマッタケーっ!」
「るせーるせー! あっちで赤貝、こっちでマッタケとー!」
 長屋の路地をマッタケ屋が通りすぎて行きやがる。
「ンふふ、おかっしいー」
 笑ったお峰は美しかったね。
「ですが、その男芸者というのがとんでもない凶状持ちで盗人の
手先なのでございます。大店(おおだな)のスケベ親爺を自慢の
マッタケでたぶらかし、手引きをしているようなのです。ウチの
人にも仲間になれとそそのかし」
「うむ、なるほど。そいつぁ、ただ事じゃねえな」
「そうなのです。ウチの人に太くて黒いマッタケをしゃぶらせて、
出てくる白いものを飲みたければ従えと迫っており。あ、ちょい
と失礼をば」
「お?」
「ぅぷ、オ…オ、オエェェーッ」

 ぉえ?

「申し訳ござりませぬ、考えただけで気色悪くて吐きそうなので
ございます。男きらい」
 別れたら? とは思ったが。
「それで奉行所へ?」
「いかにも左様で。ウチの人は変態ではございますが、それはや
さしい人なので」
「そうかいそうかい、いいカミさんだ。わかった、一肌脱ごうじ
ゃねえか」
「本当でございますか!」
「武士に二言はねえ。が、そのまえに地下で癒してしんぜよう」
「地下で癒やす?」
「ほれ、そこの看板見てみ。雨風で字が消えちまって書き直した
ところだぜ」

 お峰は立てかけた看板に横目をやった。
「ええー! よろず性的按摩ですってーっ!?」
「一肌脱ぐ前ぇに腰巻き脱いでもらおうか」
「そんなぁ…よろず性的按摩とは…ンふ…それは心地よいものに
ござりますやら?」
「おおよ、いっぺん知るとクセにならぁな。そんで俺は逝かせ屋
アハンと呼ばれてら! あっはっは!」
「はぁぁぁ、そうでございますか…ンっふぅ…嫌ぁぁん…燃えて
きそう」
 お峰はいい女だぜ。美形そのもの、淫らな新妻だったのさ。

「赤貝ぃーっ! 舐めたら嫌ぁぁん、赤貝ぃーっ!」

「あの野郎ーっ、回って来やがった…おーい貝屋、ちょいと待ち
ねい!」
「へーい! まいどーっ!」
 それで俺は。
「お実ちゃんよ」
「あいよ?」
「シマリのいいヤツ、二つ三つもらっとけ」

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