快感小説

女の口(終話)

姉は藤城涼子、三十六歳、家庭があって子供もいます。私は柴田律子、
三十三歳、バツイチになったばかりの単身生活。そして小坂裕美枝は
三十歳で未婚の女性。私たち女三人の絆は切れるものではありません
が、それにしても姉には姉の暮らしがあって、私たちのマンションへ通い
になるのは仕方がなかった。
私は私のマンションに裕美枝を呼んで同居・・・いいえ、女同士の同棲
生活をはじめていたのです。
死神の手よりわずかに早く人の手で救われた・・・一度死んだような私た
ちは、それからの時間はもはや余生と考えました。
私と裕美枝の暮らしは・・・ふふふ・・・めくるめく性の生活。排泄までを見
せ合って、その排泄物に群がるカニやエビを食べ・・・。

そして・・・それより・・・ふふふ・・・。

私と裕美枝、姉と裕美枝であれば、もとより他人で、ビアン暮らしもいい
ものですが、私と姉・・・実の姉妹でありながら、激しく求め合うようになっ
ていた・・・69のスタイルで、私が姉にむしゃぶりついて、姉が私の花園
を舐めてくれ・・・牝の性獣の交わりに裕美枝が加わると、まさしくイキ狂
い・・・喘ぎとアクメ泣きと・・・失神までをも共有できる女の性室・・・そうね、
私のマンションは、淫獣の性室と化していたのです・・・。
忌まわしいあのことを忘れようとするように・・・そして、ともすると軽くなる
裕美枝の口を塞ぐため・・・だから同棲したのです。

SMチックと言うならそうでしょうが、ディルドやバイブ、電マ・・・それから
浣腸なんかもし合ったりして・・・乱れに乱れる日々を過ごした。
姉もね・・・ご主人との浅い性に嫌気がさして、暇さえあれば私か裕美枝
を抱きに来る・・・え? 抱かれに来る? そんな日々を・・・。
救い出された私たちは現地のテレビにも紹介され、日本に戻ってからも
女三人のサバイバルとして、好奇の視線を浴びたもの・・・おかげで、もと
もと文才のあった私にエッセイの仕事までが舞い込むようになりました。

あのとき・・・鍾乳洞の天に空いた岩の裂け目からロープが降ろされ、私
たちはそれを体にまわして縛り、一人ずつ引き上げられていったのでし
た。中にいる女の言葉から日本人だとわかったようで、孤島に集まってく
る地元の人たちの中に言葉のできる人がいて・・・。
「だいじょぶデスカ?」
「ええ、なんとか・・・ありがとう」
「地震のときから、ずっとデスカ?」
「そうです、階段が崩れてしまって」
「スゴイです・・・あれからもう一月イジョウ・・・よく生きて・・・あなたたちは
スゴイです・・・」
姉が救われ、裕美枝が救われ、最後に私が救われて・・・私たち三人は
汚れたパンティだけの裸女でした・・・火を使うのに、布地を少しずつタネ
火にするため燃やしてしまったから・・・。
「オンナ3人・・・サバイバルね・・・スゴイです・・・」


そして・・・私たち三人の快楽の日々が四ヶ月ほども続いたときです・・・。
現地インドネシア警察から二人、日本の警察官二人を伴って、男ばかり
四人がマンションへ訪ねてきたのです・・・。
日本の刑事さんの一人が言いました。
「こちらはインドネシア警察のお二人ですが、小坂裕美枝さんのお連れ
さんだった平井洋一さんの死についてお尋ねしたことがあると、こうして
わざわざお見えになったのです」
私たち三人は顔を合わせてその場にいました。現地警察の二人は眼光
が鋭く、明らかに問い詰める気迫がみなぎっていて・・・。

五十年輩のベテラン刑事が言いました。
「地震で全土が被害を受け、後回しになっていたのですが、じつは我々
警察が、あの中に入って調べたところ、平井洋一さんの死に不審なとこ
ろがありましてね。調書は拝見しましたが、もう一度そのときのことをお聞
かせ願えればと、参上した次第です・・・」
それを受けて、三十代の若い刑事が言います。物腰に険のある、いかに
も刑事といったふうでした。
「ダイバーを潜らせて遺体をあげたわけですが、ガイドの方はともかく、
平井洋一さんの遺体は全身ズタズタであった上に、骨の何カ所かに刃
物で削ったような痕がありましてね。明らかに自然死ではないのです」
とまくしたてる若造を先輩刑事が黙らせて、それから私たちに向かうので
した。

「頭蓋骨が陥没骨折していますが、これは崩れた鍾乳石が直撃してとい
うことですね?」
私が応えます。
「そうです。地震から数日後のことですが、洞窟の中で火を起こし、カニ
やエビを焼いているとき、天井が崩れてきて・・・私たちは火のそばから
離れていて無事でしたが、彼はその真下にいて直撃されて・・・」
「うむ、なるほど・・・うむ・・・そこまではいいのですよ。確かに頭頂部から
側頭部が砕けてまして、理屈は一応通るのです。直接の死因は頭部の
骨折による脳へのダメージです。ですが問題はその後でしてね・・・まず、
ではなぜ平井さんのご遺体は海の中に捨てられたのか・・・」
「それは、あのときも話しましたが、熱帯の気温の中で死体がすぐに腐り
だし、悪臭がひどかったからです。彼はすでに死んでいて、あのときは
生きている私たちが優先でしたから・・・」

「優先ですか・・・」
「そうです。生きるか死ぬかの状況ですので・・・」
若い刑事が詰め寄ろうとしたとき、ベテランの彼が静かに言った。
「我々としては、あなた方の生存を喜んでいるのです。平井さんには気
の毒だが、岩の崩落の直撃ではおそらく即死だったでしょう。それはご
遺体を見ればわかること・・・しかしですね、そのご遺体がなぜ・・・と考え
ると確かめずにはいられないのですよ。ご遺体は明らかにナイフで切り
刻まれているのですから。そのナイフも発見されていますが、ではなぜ、
そのナイフまでが海に捨てられていたのでしょうか。ナイフにこびりついた
血痕も平井さんの血と一致します。あのナイフで彼の死体は切り刻まれ
た・・・それをどう説明するか・・・」

あのとき・・・私が岩陰でトイレのためにパンティを下げたとき、背後から
彼に襲われた・・・それで怒った裕美枝が、崩れていた岩の破片で頭を
思い切り殴り、殺してしまった・・・事故に見せかけるため、ぐったりした彼
の頭を、私たちは三人がかりで岩に打ちつけ・・・頭の形が崩れるまで幾
度も打ちつけ惨殺した・・・。
しかしそれは事故だった・・・岩盤の崩落・・・殺しと証明できるものはない
はずで・・・。
私たちは口裏を合わせていた。平井というクズ野郎を葬った・・・それだ
けのことだった。獲れたカニやエビが少ないと、平井は自分だけで食べ
ようとし、雨水が減ってくると、私たちにナイフを突きつけて飲まそうとはし
なかった。
すべては私たち三人が生き延びるため・・・そのための戦いだった・・・。

ベテラン刑事が言いました・・・。

「平井さんの死を殺しと断定するものはありません。ご遺体の状況からし
ても事故で通るものでしょう・・・」
私たち三人は、それぞれに視線を合わせ、けれども固く口を閉ざした。
ふたたび刑事が言った。
「閉ざされた中での非常事態です・・・」
私が応えた。
「ええ、どうしようもありませんでした・・・」
「うんうん、そうでしょうね・・・あの状況では、そうするしかなかったのだと。
何としても生きるために・・・そうするしかなかったのだと・・・」
「・・・どういう意味ですの?」
「雨は何度か降りましたから水はどうにかなったでしょう。しかし、カニや
エビや・・・そんなものって、大人三人を一月以上も生かすほど獲れるもの
でしょうか・・・獲れたと思いたいところですが・・・」

現地の刑事が二人に日本の刑事が二人・・・その視線の中で、私たちは
しごく平然と醒めた顔で・・・以降、口を開くことはありませんでした・・・。


ナイフがあって、火が使え、肉があったということです・・・。

ピックアップ!


ウェブマスターはこちら リアル素人CLUB-XXX リアル素人CLUB-XXX

ここはハード性小説

SM~FEMDOM、レズと
官能小説らしい物語を集めてく。
新刊案内

レズ官能小説の二編集
自虐オナニー~レズ
●指だけじゃ飽きたらなくて
レズSM(露出)
●同名小説


好評シリーズ、発売開始!
官能ホラー
闇刈いわく堂シリーズ特別編
『白湯鬼さん』


~飾られる女たち~
インテリアドール紫織編
若く美しい性人形の日々へ


~飾られる女たち~
インテリアドール芙美子編
しっとり落ち着いた大人のSM

登録サイト





スペシャルリンク















ブロとも一覧

SM~猟奇の性書~官能

~ 艶 月 ~   
テキストリンク
アクセスランキング
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる