快感小説

愛マスク(終話)

恵のくれるアクメは娘の愛。恵にあげるアクメは母の愛。
そんな、常識的なところからは、ちょっとどころかハズれてしまった、
夢のような性愛が続いていました。
恵とのことは、私にとっては母親ゴッコだったのでしょう。
でもあの子にすれば、渇望した想いだったに違いない。
私の家にもしょっちゅう来て、私たちも家族と思って接していました。

お店で私は美大の展覧会のハガキをもらい、それを主人に
見せたのです。
完成した私の絵。女としての至福の時を描いたものだったのですが、
それが少しもいやらしくなく、なんというのか、不思議な七色の
雲のベッドでアクメに溶ける女の姿・・・両手が雲の上から降り注ぐ
眩い光に向けて開かれて、それはまるで神に抱かれているような・・・。

けれど、できた絵を見せられて私は穏やかではありません。
性に震える女体そのものは絵画としてのイメージの中にあるの
ですが、顔の描写が緻密すぎ、誰が見ても私だとわかってしまう・・・。
そんな絵の飾られた画廊へ、私たち三人・・・私の娘までを連れて
出かけたのです。我が家は性に対してオープンすぎる気がします。

大きな絵です。なのに、恵の部屋で大きな絵だと思ったものも、
会場に飾られてみるとそうでもなくて、力作はたくさんありました。
恵の通う美大では、年に一度こうした展覧会を催して、会場に
足を運んだ学生・一般すべての目で人気投票をおこなって、
金・銀・ブロンズと、その年の三賞を選出するのだそうです。
テーマは自由。さまざまな絵のある中で、ヌードを描いたものは
数点あって、でももちろんセックスそのものを描いた絵は、
恵のそれがただ一点。それだけに、私たちが覗いた日曜日、
私の絵の前には人だかりができていた。
恒例となった画展らしく、ここに飾られているだけで凄いこと・・・。
私たちが画廊を覗くと、恵は運営スタッフとしてもちろん来ていて、
私たちを目ざとく見つけ、絵の前に案内してくれたのです。

「これがママ・・・素敵ね・・・」 と娘がぼーっと見ています。
「うむ・・・そうだね・・・ママが溶けてる」 と主人が言い、小声で
娘に、「こうやっておまえが産まれたんだ・・・」 なんて言うの・・・。
私はそのそばで、カラダの燃える想いでいたんです。
「ちょ、ちょっと・・・なんてことを・・・いやん・・・」
「うむ? そうじゃないか、こうして愛し合って、この子はできた」

「うふふ・・・」 恵がね、そんな私たちを見ていて笑うのです。

でも私は、私たち四人のことばかりに気を取られてはいられません。
日曜の会場は混んでいて周りの人たちが絵と私を交互に見ている。

「モデルさんね?」
「はい」
そんな、誰かと恵のひそひそ話が聞こえてくる・・・そんなときです。

「幸せな女の姿だわ・・・愛されて解放されて・・・」

声のした方をちらりと見ると、そこに小さな老婦人・・・あ! 
この方・・・確か・・・。 
恵が私の耳許で小声で言います。 「・・・詩人の瀬古先生です」

愛と性の詩ばかりを綴られる異端児的な方なのですが、
その瀬古さんが・・・私のそばにおいでになられ・・・。

「あなたね、モデルさん?」
「はい」
「あらそう・・・ふふふ・・・素敵な瞬間ですわね・・・女として、濡れて
震えて、きっと歌うように声もあげて、溶けていく・・・」
「は、は、はい・・・」
主人も娘もすぐそばで聞いてます・・・頬が・・・炎。

「いいセックスをしているようです。 素敵ですよ、あなた」

娘の顔に目をやって・・・そしたら娘・・・ドキリとするほど女の顔で
私を見ている。母親でなく女の先輩を観る羨望の視線・・・。
主人も主人で、笑いを噛み殺した表情で、私を小突き・・・。

真っ赤です・・・きっと体中が紅潮しちゃって・・・濡れそうで。

そしたら先生が、私の娘の背に手をやっておっしゃいました。
「お嬢ちゃんね?」
「はい」
「いいママね・・・素敵だと思うでしょ?」
「はい、すごく・・・」
「お嬢ちゃん、おいくつ?」
「十四歳です」
「あらそう、もう立派な女性だわ。 あのね、お嬢ちゃん」
「はい?」
「女ってね、こういういいセックスをいっぱいしないとダメなのよ。
愛の根元・・・相手が殿方であろうとレズビアンであろうと、
そんなことはいいのです。性に震える瞬間が大切なのですから・・・」
「はい! うふふっ!」

笑って振り向く娘・・・主人・・・そして可愛い恵・・・。

裸になってモデルとなった・・・たったそれだけのことが、
私を変えたと思っています。
想うだけではダメなのです。想って、そして、ほんのちょっとの
怖さに耐える・・・勇気ほどカッコいいものじゃなく、
女体を濡らす覚悟のような・・・ともかく一歩がすべてです・・・。

瀬古先生が穏やかにおっしゃいます。

「愛マスク・・・愛の顔・・・ほほほ・・・いまの人らしい、
いいタイトルね・・・でも作者さん」
「あ、はい?」 恵が応じます。
「性に解かれた女の顔は・・・マスクの上にあるものかしら?
それとも下にあって魔性に苦しむものなのか・・・ほほほっ」


その日の私は、恵と女二人でホテルです。
私の「愛マスク」にブロンズ賞をくれたご褒美に、幾度も幾度も
アクメのかなたへ追いやってあげていた・・・。

恵の「愛マスク」は若くて素敵・・・小悪魔の横顔で・・・。

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