快感小説

水墨の色 (下)

 綺麗…ウソよ…ええー、そんなぁ!

 生地の薄い白のミニスカ。明らかにガーターストッキングの透け。白い
パンティ。白のアミアミストッキング。
 ピンクのシースルーブラウスに真っ白なブラ。長い栗毛のかつら。アイ
シャドウ。ルージュにグロス。

 綺麗なお化粧…はぁぁ、あなた誰ぁれ?

「これも趣味でね、驚かせてすまん。女性の感性のある部分がたまらず好
きで、絵を描くときは女装するのさ」
「ぁ…あ…はい、そうなんですか…」
「僕は同性愛者ではないしニューハーフでもないんだよ。ファッションと
しての女装。男の下着はつまらない。それにミニスカが可愛くて大好きな
んだ」

 ミスマッチです。目がシバシバするほどいい女なのに、言葉は男性のま
まなのね。男らしい堂々とした…女の子?
 それなのに身のこなしはしなやかで女らしく、きっちり膝を揃えて腰を
くねらすように正座をして、そのときミニスカがたくし上がって白く綺麗
な太腿が…パンティまで見えそうよ。

 オフィスで飛ぶ鳥も落とす勢いのディビジョンヘッドのイメージが砂に
描いた絵のように流れ去って消えちゃった。

「女装などいまどきまた流行りだしたというだけで、中世ヨーロッパでは
貴族たちのエスプリだったし、僕は違うが同性愛もそれはそうでね、かつ
ては日本でも当然のことだった。着たいものを着る、それだけのことだか
ら」
「は、はぃ…」
 頬が燃えます。女の私が恥ずかしくなってきて不整脈を刻んでる。
 それはそうよ、私だって知ってます。スコットランドの男性がいまでも
スカートを穿いていること。武士の時代、明治の頃まで男色そして女色が
ごく普通にあったこと。知ってはいても、ましてこの人がそうだと思うと、
良識とか常識の感覚が組み替えられていくようでクラクラしちゃう。

 そうか…彼の絵の凄さって、ここにあるのか。
 やさしいタッチ、慈愛さえ感じてしまう穏やかで大きなもの…彼の中の
女性の心が描かせていたのよね。
 女性そのままのしとやかな素振りで墨を硯に解いていき、筆をそっと指
に載せ、和紙に向かって描いていく。そのとき反った腰のラインがお尻を
ぷりって突き出させ、パンティが透けちゃってエロチック。

「ブ、ブラは…あの…?」
「うん? ああ胸か? パットを入れてる、つぶれちゃうとね…豊胸なん
てしてないよ、ふふふ」
「は、は、はぃ…」
「びっくりした?」
「びっくりって言うか…はぁぁ、何だかもう夢みたい。綺麗なんですもの。
そのまま外に出てもいいくらい…」
「そうか? ありがとう、それは嬉しい。僕は末っ子で姉がいてね、子供
の頃から姉貴の下着姿とかお化粧とかを見てたから」
「ああ、それで?」
「いいなぁと思って観ていたよ。男の下着なんてつまらなすぎる。色気が
ない。パンティはいいよね、色あり柄あり、フリルやレースや、セックス
アピールに富んでいる」
「では、女性に生まれたかった?」
「いいや、それはない。さっきも言ったはずだよ、女性の感性のごく一部
が好きなだけ。そのほかすべては女性のもので男は立ち入るべきじゃない。
それこそが男として愛してあげる部分だからね。女の子だってボーイッシ
ュって言うだろう。だったらなぜ男がレディッシュじゃいけないの?」

 サラサラと…濃い墨、薄墨…太い筆、細い筆…。
 画題は盆栽。鉢植えの松の盆栽の図柄が下描きもなく見る間にカタチに
なっていく。早いし凄いと感じます。

「僕は女の人を普通に抱くし、そこらの男だと思ってるよ。君は僕の部下
となったいまでも黒岩の一派だろうし、この姿は僕を追い落とすいい口実
でもあるわけだ。しかし僕は百合が好きだし欲しいと思う。僕を打ち明け
てそれで失脚するならしょうがないと思ってる」
 あっさり言われてしまったわ。何もかもに気づいてて…この人の凄さに
悪寒のような震えを感じながらも、私はキュンとしていたの。百合って、
はじめて呼び捨てられた。意思のある強い言葉よ。私は違う意味でも震え
ていました。

「よし、できた」
「え? もう?」
 ものの三十分です。細かな仕上げをする前の大描きのようなものですが。
 四角い鉢植えの松の盆栽。まるで人が踊るように両手をひろげた松の木
です。見事です。
 でも…今回は私がいるからか女性を感じさせる何かが描かれていないと
思ったわ。そうしたら…。
 正座をした彼が膝ごとまっすぐ私を向いて、そのときミニミニになって
しまったスカートから真っ白なデルタ…パンティが見えたのです。

 生唾を飲んでしまった。セックスを感じた。

「ほらここに百合を描いた」
「え!」
「僕がもっとも欲しいもの…ほらここ、幹のウロのところだよ」
 私は絵に目を凝らした。板目にある節のように、松の幹には小さく空い
たウロ(穴)があり、その中にぽつんと何か…それは小さな目玉のようで
もあって…。

「ああっ! わかります…そんな…ぁぁン、嫌ぁぁン」
「ふふふ、可愛いクリトリスだろ。仕事で僕はちょっと厳し過ぎる。たま
にはやさしくなりたくて…」

 ああダメ、私は抱かれる。拒めない。

 白いミニスカート。ピンクのブラウスに透ける白いブラ。整った綺麗な
お化粧。美しく可愛い女性のような男性に、ジーパン、下はガチガチ、ガ
ードル施錠。女心の透けないシャツ。ファンデさぼってうわべを塗ったく
った横着化粧…色気もクソもありゃしない男のような女の子が、ふわりと
押し倒されていったのです。

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