快感小説

着せたい男と脱ぎたい女(十四話)

 ミルク色した霧が流れていくような朝だった。
 身動ぎしたとき自分とは違うぬくもりに触れ、亜
紀は、そういえば今朝は独りじゃないと昨夜の愛の
時を思い出す。知明はまだ眠っていた。けれどもそ
の寝姿に知明の背負った痛みがどれほどのものであ
ったのかを思い知る。
 子供が眠るように裸身を丸め、両手で拳を握って
胸に抱くようにする。それはかつて私自身がそうだ
ったと亜紀は記憶をたどっていた。怖い夢を見るこ
とがあって目が覚めると、こうして拳を握って胸に
抱いていたものだと。本能的に守ろうとする防御の
姿勢なのかも知れない。
 亜紀は丸くなる男の裸身に身を寄せて後ろからふ
わりと抱きくるむ。熱いほどのぬくもりが伝わって、
まるで我が子を抱くような気分になれる。女はそう
なのだ。女の愛とは男の中にとても勝てない脆さを
見つけていくことだと思っている。

 丸まっていた子供は亜紀の体のやさしさを感じる
と、すーっと体をのばして握り締めていた拳もほど
き、大人の寝姿へと変わっていった。
「起きた?」
「よく眠った。どれぐらいぶりだろう」
「私も。沈むように遠のいて、滲むような朝が来た」
 女は男の胸に頬をゆだねて小さな乳首にキスをす
ると、そのまま肌を滑り降り、濃い毛の中に埋もれ
るように萎えているやさしいペニスにキスをした。
 唇をちょっと湿してやわらかな先をくわえ、吸い
込むように口の中へと導いていく。
「愛してる」
 ふわふわとした雲のような羽毛の中でそんな男声
を聞いたとき、亜紀はハッとするように目を見開い
た。昨夜の情交は愛だった。愛していますと気持ち
を告げた。そのことへの応えをもらったような心持
ち。ゆうべのセックスは錯覚じゃなかった。果てて
しまい気を失った夢のようなセックスだった。

「あなたが好き」
「うむ?」
 亜紀は布団の中で囁いて、知明は亜紀が何かを言
ったと問い返した。
「もうっ、また大きくなってきた」
 反応をはじめた男性を吐き出して、ぽんと叩き、
体を這い上がって布団から顔を出したとき、すがす
がしいほど冷えた空気が頬を撫で、亜紀は満面の笑
みとなる。
「何が可笑しい?」
 微笑みながら二の腕をつかまれて、体をたやすく
浮かされたと思ったら、男女の上下が入れ替わって
抱かれている。夢中で抱きすがる。やさしいけれど
も強い抱擁。亜紀はまた身震いをはじめる体をどう
することもできなかった。
 男の手がデルタの草むらをこえていきなり性器に
蓋をする。蓋をするように熱い手が性器にかぶさっ
てくる。亜紀は腿を開き切って手を許し、男の体に
抱きすがる。

「亜紀」
「はい?」

 抱擁を解いて見つめ合い、しかし知明はちょっと
笑って言う。
「呼んでみただけだ」
「ふふふ、なんだよー、もうっ」
 体をちょっと浮かせた男に抱きすがると、女の体
がベッドから浮いてしまう。
「いつかまた行こう」
「どこへ?」
「あそこ」
「あそこ?」
「ここ」

 性器を塞ぐ指先が蠢いて、閉じた花を揉むように、
そして花を蹂躙し、熱く濡れだす体の中へ。亜紀は
甘く泣くような声を上げた。
「行きたいね、また」
「ああ行きたい。妙な宿だったがあの海は最高だ」
「うん。ねえねえ」
「お?」
「濡れるの。あたし濡れるの。どうしてかしら?」
 男の体が滑り降り、開き切った中心で咲き誇る濡
れ花に口づけしながら、二つの乳房を手にくるむ。

 亜紀は、乳房の柔肌を揉み上げる浅黒く強い手を
交互に見つめ、目を閉じて、甘いあえぎを口ずさむ。 

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