快感小説

蒼い月~ディープランナー(九話

 日常に戻った美由起。本山の楔が打ち込まれる感触が
醒めてはくれず、日常がひどくつまらなくなるのではと
思ったのだが、見慣れた景色の中で美由起はむしろほっ
としていた。
 思いもしない再会と燃え上がったセックス。しかし不
倫であることには違いない。自分を見つめる時間がいる。
自分にとっての愛がいったい何なのか、今度こそ見極め
てやろうと思っていた。

 日常は輝いた。逢おうと思えばいつでも逢えるし、一
旦弾けた性は女心を冷やさない。仕事を辞めよう。マイ
ナス要因をカットするところからはじめたい。辞表を出
した。案の定すんなり。引き留める声もない。
 夫への愛も確信できた。戻ってからまず真っ先に、そ
う言えばしばらく作ってなかった好物のハンバーグをこ
しらえて、ワインも買ってみたりしたし、下着もちょっ
とセクシーなものを用意した。
 夫を待たず攻め込むセックスを試してみる。あなたが
好きなの。気持ちを一心に向けて萎えた夫にむしゃぶり
ついた。

 わずか数日のことなのに以前よりもかなり感じる。演
技ではない声が出るのだが、本山との性のようにシーツ
を掻き毟ってのたうつほどの高さはなかった。性的な性
能差ではない。それを言うなら夫の篤史のほうが、いく
ぶんペニスが立派なようだ。
 高くはないが深い性がそこにはあった。妻としての幸
せに満ちた夜。篤史も、積極的になった妻に悪い気がす
るはずもなく、二日に一度ほどの営みでほとばしる想い
を膣奥深くに放っていた。

 十日ほどして本山と一度逢う。相手は仕事。日帰りし
なければならず、東名用賀の近くにあるファミレスで落
ち合った。三時過ぎ。本山は商用車。荷を届けた後で空
荷だった。本山はジーンズに上だけグレーの作業着を着
た。
 美由起はバイク。荻窪からなら環八をまっすぐ。距離
もさほどでもなく、バイクだから慢性的な渋滞も気にな
らない。美由起もブルージーンズのあたりまえの姿。友
だちとちょっと会う。逢瀬ではない。心も軽かった。

「いつまでなんだ?」
「本来一月前ってことなんだけど、有給もあるからそろ
そろもう。今日も休みなんだし」
「次は?」
「どっかでパートする。近所のカフェとファミレスで募
集してたわ」
「それもいいが、しばらくは気晴らししてくればいい。
理解のある旦那なんだろ?」
「あるね。そのつもりよ。日本海を見て来たい」
「ああ。開け」
 どきりとした。脚を開けと言われた気がする。
「うまく言えんが、自分を開いてもう一人の美由起と遊
んでみることだ」
「今日はもう?」
「日帰りだ。明日は逆向きなんでね」
「逆向き?」
「名古屋だよ」
「ふーん」
 ああ素敵。パワフル。私はやっぱりこの人が好き。本
山の言葉など上の空。ぼーっとして顔を見ていた。ファ
ミレスは混んでいて立ち入った話はできない。本山のク
ルマに席を移した。なんとなく生臭い。

「旦那とは?」
「前よりはね。でも浅い」
 夫との営みが浅いということは告げていた。しばらく
ぶりに本山に会ってみて、美由起はまたわからなくなっ
ていた。信じたものは愛だったのか。そのとき妥協はな
かったのか。答えが見え見えだっただけに自信が持てな
くなっていく。
「しばらく狂え」
「だって、狂ったりしたら壊れちゃうよ」
「いっぺん壊して組み立て直せってことだよ。アッチの
話だけじゃなく、いろいろ攻め込んでみるんだな」
「怖いよ。ぼろぼろになっちゃいそう」
「俺がいる、戻って来い」

 美由起はまじまじと眸を見つめていた。最後の砦は俺
だ、逃げ込んで来いと言われた気がして、美由起は燃え
だす体を感じていた。いますぐ抱かれたい。服なんて毟
り取って押し倒してやりたくなる男。それは女の甘え。
何をしてもこの人なら許してくれる。そう思うから性欲
が燃え上がる。
 仕事を辞めて時間ができたら日本海を回ってみたい。
ルートは考えてあった。関越、北陸道、その先は気分次
第で山を超えて東名に抜けるってこともある。帰りがけ
に清水へ寄る。
 まさにぼろぼろになって逃げ帰る感じになるかもと、
このとき美由起は考えていた。本山が好きという感情に
は嘘はつけない。
「じゃね、また連絡する」
「俺も。数日中にまたってことなんだが、まあツーリン
グを先にしろ。海でアソコを洗って来い」
「何よそれ。ふふふ、ありがと」
 本山は、しっかりしろと言うように助手席の美由起の
腿を強く叩き、襲うようにキスをした。

 目眩がする。あのときの激しかったベッドに引き戻さ
れて、濡れはじめる女心をどうにもできない。

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