快感小説

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抜け落ちたピース 二話

 見た目、浴槽ほどの流れの溜まりは、透き通ってひどく浅く思えた
が、脚を入れてみると、それでも腿ほどまでも深さがあった。
 山の湧き水は冷たく、タオルを絞り、体を拭く。すがすがしくて気
持ちよかった。黒いパンティだけの白い裸女は、森の中で美しかった。
 青臭い山の香りも心地いい。わずかにそよぐ風に樹木や草の息使い
が流されて頬を撫でていくようだ。小屋の方から白い煙が立ち昇り、
木々の中を霧のように流れていく。湯を沸かすのに薪でも燃やしてい
るのだろう。

 幸子は、山の中で裸でいられる自分に不思議な思いを抱きながらも、
日頃の暮らしから抜け出せている自分が嬉しかった。
 ゴリラさえいなければ迷わず全裸になれただろうと考えると、可笑
しさがこみあげてくる。
 冷たい水で腿のつけ根までを流し、そこから上は、ゆるく絞ったタ
オルで拭く。冷えたタオルの這った乳首がすぼみ、ツンとしこって尖
ってくる。

 そうやって森の中の水浴びを愉しみ、幾度目かのタオルを絞ろうと
したときだった。
 ガサ・・ガサ・・
 背後の草が揺れる音。忍び寄る何者かの気配。

「きゃぁぁーッ!」

 野犬。恐ろしく大きな犬が二頭。小さな犬が三頭。雑種。どれも首
輪などはしていない。低いうなり声を上げて、裸の幸子を囲むように、
犬たちがじわじわと迫ってくる。
 幸子は思わず水の中に全身を没していた。水の中に体を丸め、乳房
を抱いているしかできなかった。大きな二頭がうなり声を上げて牙を
剥き、犬たちが囲む輪を絞ってくる。

「うりゃーあぁッ! てめえら、ブッ殺されてえかぁー!」

 猛然と駆け寄るマウンテンゴリラ。すさまじい形相!
 犬たちが一斉にゴリラに向き直り、低く身を沈めて牙を剥く。

「どぉりゃーあぁッ! ゥオッ! ゥオオーッ!」

 両手を高く掲げてドスドスと駆け寄る、まさしくゴリラ。キングコ
ング。そのあまりの迫力に犬たちはたじろぎ、大型の二頭ですらが尾
を垂らして後ずさりしていった。

「ゥオオッ! ウオオーッ! ゥガァアーッ!」

 流れの溜まりの淵まで駆け寄り、仁王立ち。両手を振り上げて吼え
るゴリラ。犬たちが、まるで化け物に出くわしてしまったように怯え
て走り去ってゆく。

 野犬を追い払ったゴリラが、水の中で震える幸子に振り向いた。ジ
ーンズのまま水の中に踏み込むゴリラ。
「大丈夫か、噛まれてないか」
 素肌の両脇に丸太のような獣腕を差し込まれ、幸子の体が、抱き上
げられる子供のように、ひょいと丸ごと水から抜かれた。パンティだ
けの裸の女を舐めるように見回すゴリラ。
「よかった、噛まれてないな」
「ええ、それは・・」
「うんうん、怖かったろう、もう大丈夫だ」
 物凄い腕力で胸板に引き寄せて抱き締めるゴリラ。

「ぅぷっ・・あはははっ!」
「あ?」
「あははっ、ほんとにゴリラね、可哀想にあの犬たち、怯えてたもん。
あはははっ!」
「うむ、すまん。ときどき野犬が出るんだが不注意だった、ごめんな」
 幸子はもう可笑しくてたまらなかった。
「いいのよ、犬は逃げちゃったし。それよりね・・」
「なんだ?」
「私、裸なんですけど! 抱かれてるし! あはははっ!」
「ぐむむむ!」
「ぐむむ、じゃないわよ、エッチ! あはははっ!」

 裸の女を水の中にそっと降ろして立たせるゴリラ。さっと背を向け、
岩の向こうへ上がっていった。
「じきに湯が沸く、飯の支度してるから」
「うん、ありがと」
 それだけ言って、何を思ったのか、ゴリラの奴が・・。
「ゥガァアッ! ゥガァアーッ!」 
 犬の逃げた森に向かって、吼える! 吼える!

 振り向いて笑うゴリラ。小さな目が丸くなって、おかしな顔だ。
「念のためだ、もういいだろ」
「あはははっ!」
「ちぇっ・・笑うな」
「だっても。あはははっ! おっかしーぃ! あはははっ!」
 向こう向きに、少しうつむき、ゴリラが言った。
「けど、あんたって」
「えっ?」
「・・綺麗だな」

 どきりとした。幸子は両手で乳房を抱いていた。


 朽ちかけた小屋の横から煙が漂う。四角い一斗缶の口を抜き、薪を
燃やして、炎の上に渡した網に、さっきのヤカンをのせている。薪の
真っ赤な直火にあぶられ、ヤカンの腹が真っ黒け。都会育ちの幸子に
とっては、呆れるほど豪快な湯沸しだった。
 それにしても私はどうしてここにいるのか・・幸子は苦笑しながら
開け放たれた戸口を覗いた。

「さっぱりしたわ」
「そか。野犬は余計だったがな。いい女のアライを見せてもらった。
うまそうだった・・わっはっはっ!」
「アライ?」
「魚のアライだ」
「ああ、お刺身の・・うふふっ、それにしても、いい女だなんてゴリ
ラのくせにお上手ね」
「ちぇっ、ゴリラとは何だい。ちゃんとアソコ洗ってきたか。腐るぞ。
夏の貝は恐ろしい。わっはっはっは!」
「んまー、下品!」
「まあいい、こっち来て座れや、じきに湯が沸く」

 小屋の中は横に長い三畳ほど。入った手前の一畳ばかりが土間とな
り、その奥側の一畳分が一段高くなって板の間。そして土間続きの左
側の一畳ほどのスペースに棚なんかが置かれてあって、二台のチェー
ンソー、ナタや斧、太いロープといった山の道具が置かれてあった。
 そしてその土間のところに、ぶった切った杉の株が椅子代わりに置
かれてあってゴリラが座り、それとはまったく不釣合いなキャンプ用
の白い小さなテーブルに、巨大なタッパが二つ、ご飯とおかずが置か
れてあった。女なら三人分・・いかにもゴリラの弁当といったサイズ
である。

 ゴリラの後ろ、一段高い板の間の隅っこに、それこそ腐っていそう
な布団が一組、丸めて置かれてあるのが目にとまった。
「泊まることあるんだね?」
 ゴリラが棚を指差しながら言った。
「たまにな、独りになりたいとき、ここに来る」
 指差す先の棚の上に大学ノートが何冊か置かれてあって、一番上の
一冊は明らかに新しかった。
「ノート? 何するの?」
「詩を書いてる」
「詩って、あの詩? ポエム? ・・うはははっ!」
「ちぇっ、俺が詩を書いちゃいかんのか」
「ごめんごめん。だって・・うはははっ! おっかしーぃ!」
 幸子は身をよじってジタバタと笑い転げた。

「でも夜だと明かりは?」
 ゴリラが棚のランプを指差した。
「寒くない?」
 続いて棚の横に置かれた石油ストーブを指差すゴリラ。

 幸子は、説明のしようのない女の感情にとらわれていた。
 この本城。外見こそ化け物だが心の優しい繊細な男のようだった。
肌のざわめく感覚が確かにあった。そして頭のいいコイツなら、そん
な女の変化を見抜くのではないか・・とも思ったり。

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