快感小説

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蒼い月~ディープランナー(十四話)

 城端SAをスタートしてほどなく白川郷。トンネルが続
き、抜けると山の真っ只中を走っている。美由起が前。
男が美由起のリアタイヤの様子を見ながら追いかける。
 すぐ背中にバタバタバタッ。ハーレー独特の悪魔のよ
うなサウンドに追い立てられている気分。男というより
野獣。美由起はドキドキしながら走っていた。白い革の
ライダースーツ。ヨーロピアンスタイルのフォームは前
傾になり、女のラインを際立たせる。腰から尻がとりわ
けセクシーで、ときどき見かけるレディライダーを美由
起が見てもエッチなスタイルだと思うほど。
 すぐ後ろに悪魔。お尻を見られていると、美由起はわ
けもわからず恥ずかしかった。直哉とのこともあって気
分がセックスに向いている。自覚できていただけにドキ
ドキ鼓動が不規則だった。

 ひるがの高原SA。ノンストップで走り切った。真っ先
にガソリンスタンド。運悪く直せる者が外出していて修
理が済むまで二時間ほど待てと言われた。
「乗れ」
「え? あ、はい」
 ハーレーのリアシート。スタンドからレストランのあ
るパーキングエリアまで、歩ける距離だったが逆走する。
 バタバタバタッ! リアシートが薄く、ものすごい振
動が尻に来る。それに男らしい大きな背中。黒い革ジャ
ンの革臭さも流れてくる。
「アソコに響いて感じるだろ? はっはっはっ!」
「嫌だ、もうエッチ!」
「おまえ、なかなかいいケツしてら。あっはっはっ!」
 キュンとした。心が牝に傾いてる。やっぱりお尻を見
られていた。城端からずっと。そう思うだけで恥ずかし
くて体が火照る。
 パーキングにバイクを置いてレストラン。時刻は二時
過ぎ。ちょうど腹が減る頃だ。
 全身黒ずくめの野獣と同じテーブル。しかし美由起は
ほっとしていた。独りだったらうろたえるだけだったし、
気付かずスタートして大変なことになるところ。

「ありがとうございました、ほんと助かったわ」
「うむ。気づいてよかったぜ。次からパンク修理剤ぐら
い積んどけよ」
 そして男は眉を上げてニヤニヤ笑う。
「どうせまたエッチなことを考えて?」
「わかるか? あっはっはっ!」
 レストランに響き渡るほどの大声で笑い、周りの何人
かが目を向けた。SAは思いのほか混んでいた。昼の時間
帯だったからだ。レストランに空席がまばらなほど。
「ところで、ここらははじめてだろ?」
「ええ、はじめて。関越から回ってみたんですけどね」
「だろうな、しろはしだもん。ふっふっふ、はじめて聞
いて新鮮だったぜ」
 美由起はちょっとスネた顔をする。
「あなたは? 今日は平日よ?」
「仕事の帰りさ。まー、仕事っつうか、砺波にいる師匠
のところへちょっとな」
「師匠?」
「陶芸」
「はー?」
「陶芸家。粘土こねこね」
「はーーー」と美由起はぼーっと見つめる。
「うぷぷ、あははは」
「何が可笑しい?」
「だって。ふふふ、あ、申し遅れました、私は美由起っ
て言います、香月美由起」
「戸崎だ」
「戸崎さん?」
「うむ、戸崎千尋(ちひろ)」
「千尋? え、チヒロ? うぷっ、うはははっ!」
「笑うなバカ。ガキん頃から笑われどうしさ、ふんっ」

 奈良の陶芸家。千尋。まるでイメージに合わなかった。
そしてまたハンバーグ。男はどうしてハンバーグが好き
なのだろうと可笑しくなる。美由起はサンドイッチ。
 食べながらヒゲもじゃの千尋が言う。
「いくつだ?」
「ちょうど」
「俺は七」
「あらそ、七つ? まあ可愛い千尋ちゃん」
「ちぇっ」
 見た目は鬼だが目がやさしい。この男にもギャップが
ある。ルックスではなく、強さと脆さのギャップのよう
な。本山もそう。直哉にだって若い無鉄砲さと紳士な一
面が。
 ギャップ。そういえば主人に足りないものはそれだと
思った。見たまんま。平凡そのもの。落差がないから安
心できて結婚したけど、いま思うと最初から物足りない
感じはあった。

 食べて出る。しかし時間はまだまだかかる。ひるがの
高原と言えば冬場はまずチェーン規制のかかる場所。な
のに今日はぽかぽか陽気。ベンチではなくコンクリート
の段差に座る。ハーレーが目の前だった。
「そっちは? 練馬ナンバーがこんなところへ?」
 大男の隣りに座り、美由起は浅く溜息をついて遠くの
山を見渡した。
「聞きたい?」
「いいや」
「何だよそれ。ふふふ、言ってみようかな」
「じゃあ言え」
 美由起はまた山を見た。真っ青な空。山々は方々が赤
く、紅葉の季節。
「人妻なのね」
「お?」
「よくないのよアレが。好きな人とだと燃えるのに主人
とだとよくないの。愛してるのよ主人のこと。どうして
って思っちゃう。攻め込めって言われるけれど」
「誰に?」
「彼に」
「夕べだって行きずりの子とラブホ。燃えたのに」

「あはぁぁ! んんーっ!」
 千尋は声を出して両手をひろげて深呼吸。そしてその
ままコンクリートの地べたにばったり倒れて背伸びした。
 ワイルドというのか、地べたに寝られる男っていいと
思った。気取りがない。野生のまま。逞しい。
「俺ももがいてるさ」
「陶芸?」
「何がよくて悪いのか、俺は何をしたいのか、さっぱり
でな」
「奥様は?」
「いるような、いないような。別居だよ」
「ふーん。いろいろあるんだね」
「誰しもそうさ。迷うときは迷い、もがくならもがく。
おまえは立派だ」
「どこがよ? 私のどこが立派なの?」
「逃げてねえだろ。テキトーにごまかして生きてりゃ
悩まないもんさ。さっきの電話」
「あ、うん、彼よ。静岡にいるの」
 千尋は寝そべりながら、美由起の白い革につつまれ
た腿をぽんと叩いた。
「いい女だ」

 同じ言葉をまた聞いた。本山が言ってくれ直哉が言
ってくれ、その上さらに野獣までもが言ってくれた。
「これからどうするの? 帰る?」
「さあな」
「千尋は私のこと」
「お?」
「ねえ抱いて」
 白い革の尻をパァンとひっぱたかれる。ムラムラす
る想いが美由起の心を掻き乱した。

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