快感小説

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蒼い月~ディープランナー(二二話)

 熱々の牛肉をほおばりながら陶芸を熱く語る千尋
に、美由起は半月前には感じなかった千尋本来のエ
ネルギーを見せつけられて感動さえも覚えていた。
 ルックスは野獣。俺は俺で影響されない。そうと
しか思えなかったのだが、感性は繊細で周囲のもの
を取り込む度量の大きな人。
「貫く軸にもがいててよ。茶碗や壺やさまざま創っ
てみるんだが、そのうち散漫になってきて、俺は何
が創りたいんだろうって根源的なテーマに突き当た
るんだな。器は濡れるためにある。まさにそうだ。
そのままでは流れてしまうものを受け止めて、池や
海のように水としての存在を主張する。そこにこそ
宇宙観がある」
「へいへい、わかったわかった。口の周りのヒゲだ
けでもどうにかしたら? 卵がついてドロドロよ」
 裕美にちゃかされても千尋の熱弁はおさまらない。
まるで子供。心が一点に向いたときの男にはとても
勝てないと美由起は思う。

「陶芸で俺の歳は小僧だよ。師匠ってえのは七十代
のジジイなんだが、感性の凄さにはいつも唸る。こ
いつの宇宙観とは何なんだろうと打ちのめされる思
いがしていた。そこでだ美由起」
「え、うん?」
 話がどんどん難しくなってくる。美由起は可笑し
くてたまらなかった。夢中になると勝手なことばか
りをまくし立てる。男の魅力だと思う。
「花器に没頭してみようと思ってら」
「花器ってお花の?」
「そうだ。花瓶そのほか。花は命よ。その花に水を
与える母なる器。水をたたえて花を潤し、しかし静
かに存在するだけのもの。その器があるだけで喜ぶ
花を想像できる。枯山水の心だな」
 美由起は首を傾げて裕美を見た。裕美も眉を上げ
て微笑んでいる。
「器は濡れるためにある。うん。女そのもの。うん。
濡らすために生きている。うん」
「自分で言って納得するなよな」と裕美は呟き、声
を上げて笑った。
「そんで? できたものをアダルトショップで売る
んか? うははは! いいから食べなって。まった
く口の周りがべちょべちょなんだから」
 裕美も満面の笑みだった。

 私の入っていけない世界を持っている。魅力を感
じる。真司にもそれはあり、あのとききっと無茶を
してすっ転び、バイクを壊して強がっていた泣きべ
そ直哉にもそれはある。夫に感じなかった男の魅力。
 美由起はハッとした。それだと思った。
 だらだら時間をかけた食事が終わり、裕美と美由
起は流しに並んで皿を洗う。千尋はそんな二人の肩
を抱いて顔と顔の間で言う。女の中に鬼一匹。
「旦那借りるぜ。二人でのんびりしてろや」
「それはいいけど無理しちゃダメだよ、お尻の穴裂
けちゃうからね」
「はー?」
 可笑しい。裕美と旦那と、それから千尋。心のぬ
くもるいい関係。いまここに真司がいたら間違いな
く仲間になれる人たちだと美由起は思う。

「ったく、どうよ、まるで子供。ウチの人と一緒だ
わ。陶芸の話になると徹夜でぺちゃくちゃ。あほら
しいから先に寝ちゃう」
「ふふふ、ええ、私もムリ、入っていけない」
 裕美は美由起の背中をそっとさすった。
「さてと。お茶にしよっか」
「あ、はい」
 浮き立っていた。裕美と二人になれたこと。レズ
初体験のお姉さま。とても勝てないスケールのある
女性。憧れるほどだった。
 このときになって美由起は、今夜の裕美がミニス
カートを穿いていたことにようやく気づく。ジーン
ズミニ。着くまでも着いてからも自分のことで頭が
いっぱい。陶芸話に翻弄されて、ようやく人を気使
うゆとりが戻った。
 来てよかった。裕美からの電話がなければ踏み切
れずにウジウジしていた。心が楽になっていた。

「あの毛玉、ときどきふらりとやって来てはここに
泊まるの。そういうときって、あたしも主人も遠慮
するのよ」
「そうなんですか」
「独りぽっちで土をにらんでもがいてる。ところが
よ、美由起に言われて思いつくことがあったんでし
ょう、あんな毛玉、久しぶりだわ。口の重い人だっ
たのに」
「苦しいんでしょうね、そうなると」
「苦しいなんてもんじゃない、自殺しちゃう人だっ
ているんですから。芸術家はみんなそう。バカみた
いにピュアで呆れるほど子供なんだから」
「わかります、なんとなく」
「あの後ね、美由起が帰ってすぐウチの人に電話が
あって、しばらく花器をやってみる、アイデアはあ
るんだって、二時間ぺちゃくちゃ」
「二時間? ふふふ彼らしいわ」
「まったくよ。ウチの人も言ってた。アイツはその
うち名が出るぞって。化け物だって笑ってたわ」
「いい男」
「そうね、ほんといい男。滅多にいない絶滅危惧種」
「あははは、そうかも!」

 裕美は微笑み、隣りにまつわりつくように座る美
由起の腿にそっと手を置く。裕美のパジャマ。裕美
を着ている。そう思うとますます裕美がいとおしい。
 微笑みを浮かべて見つめ合い、そのうち笑みも消
えていって目を閉じる。唇が重なった。
 美由起は、女二人で横座りに話していたことで見
えていたピンクのパンティに手を伸ばした。裕美は
脚を開いて受け入れる。パンティ越しの裕美の底は
熱かった。

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