快感小説

レズ小説 デルタ(八話)

八話~リメイク


 麻紗美にとって翌日の日曜日は久々の夫との一日だった。食事をして映画。それだけのデート。とりわけどうと言うこともなかったのだが、夫の愛は確認できて、夫への愛が揺らいでいないことも自覚した。
 留美や美鈴との性愛を知って、むしろしゃしゃり出ず、夫とは深い時を過ごせている。乾きかけた女心に潤いが戻ったというのか、面倒な日々を忘れる時間が女には必要なのだと思い知る。
 それは代償行為であってはならない。女の心を癒やすのはやはり愛であり、性的な渇望をどれほどごまかしても到達できない境地がある。麻紗美は自分の淫欲と素直に向き合えるようになっていた。
 夫に抱かれて深く達する。それさえも新婚時代の歓びとは質が違う気がしてならない。

 月曜日。いつも通りの暮らしがはじまる。いつも通り。日常の中にレズが組み込まれてしまっていると自覚する。今夜もまた夫は帰りが遅くなる。麻紗美は帰り道にフルーツを買い込んで、あたりまえのように留美の部屋へと帰り着いた。
 ドアが開くと、グレーアッシュの長い髪をすでにポニーテールにまとめ、全裸の留美が平伏して出迎える。膝で立って両手は頭の奴隷のポーズを玄関先でする留美に、麻紗美はひどく穏やかな気分になれて微笑んだ。
「よろしい、いい子よ。こうして欲しい?」
 両方の乳首をつまむが、ヒネリつぶさず、そっとコネる。牝犬留美は甘く目を閉じ、荒くなる息を詰めて、かすかに喘ぐ。
「感じます、お姉様・・いまかいまかと待ち焦がれて濡らしていました」
 留美は今日バイトを休んだ。麻紗美はオフィスでその旨のメールを受け取った。
「濡らしてた?」
「はい」
「素直ね」・・と言って頭を撫でながら部屋へと入って、額に入れられて飾られた文章が目にとまる。美鈴へメールで送った、あの言葉。留美を想うエッセイだった。

「ふふふ、なるほど、そういうことか・・もらったの?」
「プリントしてもらってすぐに飾って・・嬉しくてどれほど読んだか」
「そんなに嬉しい? 感動した?」
 こくりとうなずいて留美はもう涙をためてしまっている。
 ここまでピュアに待ち焦がれることができるなら、女はどれほど幸せだろうと麻紗美は感じた。足下に全裸で控える奴隷の留美。麻紗美は頭を抱き寄せて、留美は腰に手を回して抱きすがる。
「先にシャワーさせてね、今日は書類の整理があって汗かいちゃった」
「はい」
 浴室といってもアパートのそれは狭い。ユニットバスでトイレと一緒にされている。
 浴槽も大きくない。留美は脱ぐ麻紗美に付き添うように、浴槽に立った麻紗美の背後に裸身を寄り添わせた。
「洗って差し上げます。でもその前に・・はぁぁ、ぁぁン・・」
 感じ入って喘ぐような息をする留美。留美は後ろから麻紗美の裸身を滑り降り、麻紗美に尻を上げさせて、白い双臀の奥底へと顔を埋めていくのだった。

「留美・・シャワーしてない・・ねえダメ」
「いいの・・ああお姉様・・大好き・・あれをもらって帰って私・・泣いて泣いて読んでいました」
 留美の舌先が閉じた女唇をそろりと舐めた。麻紗美の腰が跳ね上がり、麻紗美は壁に両手をついて口吻をまくり上げるように歯を見せて、少し切った長い髪を振り乱す。
「はぁぁ留美・・いい・・感じるよ・・好きよ留美・・あぁン」
 密やかに閉じていた女の唇を割り広げて舌先が舐め回す。雌花はたまらず蜜を噴き、綺麗なピンクの花奥を見せながら、二つの白い尻がぶるぶる震えた。
 雌花を清めた奴隷の舌が躊躇なくアナルを舐める。
「留美ダメ・・ねえそんなところ・・あっ!」

 なんて子なの・・私はいま感動で震えている。そうはっきり自覚して、体の奥底から噴射するような性欲に乱れている。
 このとききっと、もう一人の私は私を抜け出し、淫らな私を微笑んで見つめていると麻紗美は思った。

「私はミルです」
「え・・ミル?」
「美鈴さんがおっしゃいました。『留美のままだと麻紗美はあなたを愛してしまうよ』って。『私だってそうなんだから、あなたはミルになりなさい』って。そうすれば留美の人格を傷つけずに奴隷にできるって」
 美鈴らしいと麻紗美は思った。ちょっと思いつかない発想だ。留美は留美のままとしておいて、もう一人のミルを躾けていく。
 麻紗美はミルの腕を取って振り向きざまに立たせながら、上気するミルの頬を両手に挟んで目を見つめた。そのとき口許にへばりつく陰毛を見つけ、爪先で取ってやる。
「じゃあミル」
「はい?」
「奴隷ミルにとって私は何? 女王かしら?」
「はい・・嬉しいです女王様」
 
 女王は奴隷の二つの乳首に爪を立ててヒネリ上げた。激痛に呻くミル。涙をぽろぽろこぼしていた。
「ほうら痛い・・こんなこともされるのよ」
「ああ・・女王様ぁ・・ぁっ・・ぁう!」
 ミルの若い裸身が崩れだす。
「・・え」
「私ダメ・・ぁ、ぁ、あ・・」
 ワラをもつかむように両手をひろげて抱きすがる素振りをしながら、ミルの二つの黒目が裏返って白目を剥いて崩れていく。

 シャァァーッ

「そんな・・ウソよ・・」
 失禁した生温かい液体が麻紗美の足に降りかかり、ミルはぷるぷる頬を痙攣させて麻紗美の腕にしなだれ落ちる。
「ミル? ねえミル、どうしたの?」
 軸を失い崩れる裸身を麻紗美は抱き留め、たまらなくなって唇をかっさらう。それでもミルは白目を剥いて動かない。
 天性の淫婦だわ・・すごい・・そうした想いが瞬時に羨望へと置き換わっていくことを、このとき麻紗美ははっきりそう自覚した。
 マゾだけに許される奈落の快楽・・これがそうなのか。
 羨ましい。私には到達できない悪魔的なアクメ・・知ってみたいと麻紗美は思い、ミルがいとおしくてならなかった。

 さらに数日が過ぎていた。
 今日は木曜日でベルカフェは休み。気分で休む。
 留美も休み。それに合わせて麻紗美も午前中で仕事を切り上げ、美鈴の部屋へと急いでいた。美鈴と二人でミルを責める・・そんなシーンしか浮かばなかった。
 ところが・・。
 電車の窓を濡らしだした雨粒が、美鈴の部屋に着く頃には本降りとなっていた。はるか南の海上で巨大な台風が列島を狙っている。折りたたみの傘では風に乗る雨は防ぎきれない。麻紗美はジーンズスタイルだったが、パンツもTシャツも濡れていた。

 ドアが開いて出迎えたのは、真っ赤なブラと真っ赤なTバックパンティだけのミル。
 やってるやってる・・ふふふ。
 嬉しくなって入ってみると、美鈴は純白のブラに純白のTバックパンティ。
 半裸の女たちに出迎えられて、麻紗美のスイッチが入っていた。
 バルコニー側のローテーブルに紅茶と菓子が支度された。これで女二人が着衣ならばどうってことはないのだが、二人はすでに性のスタイル。
 麻紗美はまたしても仕事帰りでベージュの無難を身につけていた。
 美鈴は言った。
「脱ぎなさいよ麻紗美も」
「・・そうね。その前にシャワーさせて」
 そのときミルがソファを離れて麻紗美の手を引き寄せた。
「いいから脱いで。ね、女王様・・ふふふ」
 ミルの笑顔・・ゾッとするほどサディズムに満ちている。麻紗美は呆然とした。
「う、うん、わかった。そうよね、女ばかりよ。脱ぐわ」
 濡れたジーンズ、それにTシャツ、職場続きのパンストも。
 ベージュの上下となったとき、ラブソファで美鈴とミルが身を寄せ合って、にやりと残忍に笑うのだった。

 美鈴が静かに言う。
「ダメよ、それじゃ。今日は麻紗美だけが全裸です」
 ミルが愉快そうに追いかける。
「そうそう、素っ裸よ。ふふふ、そうね・・そこで踊りながらいやらしく脱いでいく」
 美鈴が目を丸くして明るく笑った。
「いいわね、それ。ふふふ、ですってよ麻紗美。早くなさい!」
 その強くした言葉で、ミルさえ眼差しを強くする。
 麻紗美は混乱した。混乱したが、激しく反応しだす自分の女体を意識していた。

「な、何・・どうしたの二人とも・・」

 美鈴が座を立ちながら言った。
「決めたのよ、ミルと私で。ミルは奴隷よ、麻紗美の奴隷。それはいいの。でもね私とミルが一緒のときは麻紗美が奴隷。今日はほら・・いろいろ用意してありますから」
 美鈴の背後で、ミルが黄色いスポーツバックを広げだす。
 黒い綿の縄・・ベルトのような革鞭・・太いバイブ・・恐ろしいディルド・・小さなイチジクまでが揃えられた。
 半裸の麻紗美は震えだす。頬がカーッと赤くなり、膝ががくがくしはじめる。

「ほんとは欲しくてたまらない・・そうでしょ麻紗美・・やさしく可愛がって欲しいなら素直になさい。私たちにではなく麻紗美自身の欲望に素直になるの・・さあお脱ぎ」
 歩み寄られてキャッツアイに魅入られる・・性の波が押し寄せる、どうしようもない気配を悟って・・麻紗美は、あの夜、失禁して果てていったミルの歓びを思い出す。
 そのミルが言うのだった。
「服従なさい・・さもないとおしまいよ。写真に撮ってネットに流してあげようか・・ふふふ・・大好きなのよ、可哀想な女王様・・」
 どっちつかずの三十二歳。私は苦しいと麻紗美はもちろん理解していた。

 フロアに独り、立たされて、麻紗美はブラに手をかけた。身をしならせ躍るように、こぼれる乳房を解放し、つまらないビジネスパンティを脱ぎ去った。
 これだわ・・心が震えてイキそうになっている。
 ミルが言った。
「はいはい、いい子ね・・いいカラダよ・・這っておいで」
 体を丸めてしゃがみ込み、両手をついてほんの数歩。全裸の麻紗美は二人の前に行き着いて、美鈴が頭を撫でて言う。
「奴隷のポーズよ。ミルに命じたポーズをなさい」
「はい・・ぁ・・ぁ・・」
 膝で立って膝は肩幅・・両手は頭の後ろ・・胸を張って乳房を差し出す。
「そうそう、それだわ・・ほうら、もう乳首が尖ってる・・」
 そんなことを言われながら、片方をミルに、片方を美鈴に、両方の乳首をつままれて、麻紗美は錯乱するように、言われる前に腰を振りだす。
 美鈴が笑った。
「あははは、ほらごらん、それが麻紗美の姿だわ。欲しがって欲しがってお尻を振る淫乱奴隷よ」
 そう言いながら二人で乳首を嬲ってコネる。内腿に垂れ流れる愛液を麻紗美は自覚し、火のような吐息を吐いて目を閉じた。

「見られながらオナニーなさい。ああ恥ずかしい恥ずかしい。ふふふ、どうしようもない女よね麻紗美って」
「ほら、こんなものも用意したの」
 ミルの手に青いプラの洗濯ばさみ。左、右と、ミルは乳首を挟み付けていく。
「ぁくく・・ぅっ・・」
「ほうら痛い・・可哀想ね女王様・・イッていいのよ、オナニーして」
「はい・・あぁン・・ダメ・・イッちゃう・・」
 麻紗美は股間に手をやって愕然とした。壊れた蛇口のように愛液があふれ出してしまっている。二本まとめた指先がヌルリと入る。

 カシャ・・カシャ・・

 美鈴の手に、いつの間にかデジタルカメラ。
 怖い・・そんなシーンを公開されたら私はおしまい・・シャッター音がするたびに昇り詰めていく自分の体・・瞼の裏に星が乱舞するアクメが来る。
「ほらほら、もっとよ。もっともっと、いやらしくお尻を振るの」
 棒の先に幅広の革ベルトをつけたような尻打ち鞭を手にとって、ミルが背後へと回り込む。
「ほらもっと!」
 ピシャピシャと撫でるような打撃が左右の尻を揺らす。麻紗美はあられもない声を上げ、錯乱して尻も乳房も振り回し、意識が遠のき崩れていた。

 自我をリメイクした新しい麻紗美が産まれた誕生日・・おびただしく伝う愛液のように、ガラスを雨が流れていた。

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